内分泌疾患は日常生活では発見されにくいことがほとんどです
体内のホルモン量が過剰または不足することによって身体に悪影響をもたらす内分泌疾患ですが、
普段の日常生活では発見されにくいことがほとんどです。
高齢とともによく見られる内分泌疾患として、
糖尿病・クッシング症候群(犬)・甲状腺機能低下症(犬)・甲状腺機能亢進症(猫)などがあげられます。
以下の症状が認められた場合は、お気軽にご相談下さい!
- 飲水量が異常に多い(一般的な飲水量は体重 × 60ml程)
- おしっこに何回も行くようになった、おしっこの量が異常に多い
- 脱毛が徐々にひどくなってきた
- 皮膚の病気が治りにくい、再発を繰り返している
- 最近、お腹が張ってきた気がする
- ご飯の量を変えていないのに、太ってきた、または痩せてきた
- 高齢になるにつれて、明らかに活動性が低下している(犬)
- 高齢になるにつれて、攻撃性が増してきた(猫)
- など
院内で迅速な検査・診断が可能です
内分泌疾患の診断には、基本的に血液検査の実施が必要です。
病気の種類によっては、追加で超音波検査や尿検査などの実施もご提案させていただきます。
当院では、院内にホルモン数値を測定することが可能な血液検査機器を導入しておりますので、外注検査に比べて、より迅速な検査・診断が可能です。
内分泌疾患は基本的に完治することはなく、内服やインスリン注射などの投薬治療により、ホルモンバランスを上手くコントロールし、動物たちのQOLを維持してあげることが目標となることがほとんどです。
また、いずれの病気も一般的な血液検査のみでは発見されにくいため、高齢時の健康診断の実施や、飲水量・尿量の観察などが非常に重要となります。
健康に見えるわんちゃん・ねこちゃんでも、知らない間に内分泌疾患になっているということも少なくありません。
高齢になるとともに出てきた気になる症状には注意が必要です。